部屋とディアウォールと私
居心地が良いお部屋作りをしたい。
前のお家に引っ越したばかりの頃のお話です。
駅から徒歩3分、築年数も浅くてきれいな1K、オール電化、オートロックで宅配ボックス付き。目の前はコンビニ。内見して即決したお部屋でした。
その頃の私はあまりお家にいる方ではなく、休日はとにかくお出かけしたい。用もなく一人で徘徊する子でした。私のことほっといても大丈夫!一人遊びができるから!
でも、外出すると結構お金がかかるんですよね。私は散財が大得意。「ちょっとそこまで!」とトトロ探しに出たつもりが、買い物袋ぶら下げて帰ってきてしまうんです。トトロはいないし、お金はなくなるし…。
引っ越ししてしばらく経って物も増えてきたし、収納スペースが少なすぎることに(やっと)気づき始めたころ、こんな風に思います。
「居心地がよかったら、ずっとお部屋にいられるかしら。」
新しい一人遊びを思いつきました。
大工さん。
「え、家具を買うのじゃダメなの?」と思いますが、きっとそれはもう本能。自分で作りたいんです。あとは、ちょうどいい家具が見つからないというのもありました。
そして、木材と大工用具を買い揃えて、真夏にお部屋の中で大工さんになりました。Tシャツを肩までまくり上げ、首にはタオル。男前だっただろうな~(笑)
木材をのこぎりで切って(そこから!?)、オイルを塗って、組み立てる。力仕事だし、真夏だからくそ暑いし、体力的にはけっこうきつかったのですが、なんだかとっても楽しかった♪ 作ったものは、テレビ台とローテーブル。そして、力作の収納棚。収納棚は、玄関脇にある洗濯機置き場と、キッチンとトイレ用に作りました。
こちらはトイレです。
ハロウィンの時はこんなこともしたり☆
キッチンには小物を色々と置きたくて、こんな風に設置しました。
実はこの収納棚、壁に傷一つつけていないんです。賃貸なので…怒られちゃう…。
キッチン棚の写真の上の方、木にプラスチックのものをはめています。これはディアウォールといって、2×4の木材の両端にはめて、天と地をつっぱるのです。ディアウォールの中にはバネが入っています。また、薄いプラスチックの板を入れて微調整ができるようになっています。木材のサイズをちょっと間違えても、それで調整が可能です。このディアウォール、本当に便利でした。ディアウォールのおかげで、壁に穴をあけなくても棚を設置することができました。こういう物の発明って、どんな方がするのでしょうね。尊敬します。